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万博ホール

 
前座
パコ・ペーニャというフラメンコギター奏者が前座をつとめたことになっているが、どんな内容であったか記録が残っていないし、私も見たはずであるが、まったく記憶にない。

伴奏
一部の曲はメリー自身がギター1本で弾き語りをしたが、大半の曲はオーケストラの生演奏をバックに歌われた。楽器構成は、ドラムス、ピアノ、エレキギター・ベースギター・バイオリン・チェロ・トランペット・トロンボーン・サックスなどで、10数人規模であった。指揮者はやや年齢が高かったように記憶しているが、Fukui氏のよれば、「しあわせの扉」では踊るようにして指揮をしていたそうである。

コーラス
「グッドバイ」のB面の「スパロー」の作者、ギャラガー・アンド・ライルの2人がコーラスを担当した。彼らは、このころ既にマクギネス・フリントのメンバーになっており、「死」の大ヒットを飛ばしていたが、メリーのためにわざわざ同行してきたわけで、いわゆる友情出演と言うところであろう。なお、このショーの中で、この2人だけで「スパロー」他何曲かを歌ったような気がするが、どこにもその記録が無く、なにぶん30年以上前のことなので、私の記憶違いかも知れない。

司会
特に進行役の司会者は居らず、ところどころでメリー自身が次の曲を紹介していた。私が見た部では、途中で日本語で「暑いですね」と言った時、全く英語訛りの無い奇麗な発音だったのに驚いた記憶がある。しかし、今から考えれば彼女はウエールズ出身なので英語訛りが無くて当然のことであった。

演奏曲目と曲順
私もFukui氏も当日の曲目のメモはとっていないし、TV放送では曲順が入換えられていたので、今のところ曲順が分かる資料は「ミュージック・ライフ」1970年9月号に掲載された水原健二氏の記事しか無い。ただ。この記事では全10曲を歌ったことになっているが、TVでは14曲歌われており一致しない。私の記憶では、TVで放送された曲の一部は、ショーとは別にTV用に特に収録されたものであったような気がするが、定かではない。とりあえず、この記事に記載された曲目を下に紹介する。

1 Plaisir D'Amour 愛の喜び
2 In My Life イン・マイ・ライフ
3 Both Sides Now 青春の光と影
4 With A Little Help From My Friend ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム
5 Yesterday イエスタデイ
6 A House Of The Rising Sun 朝日のあたる家
7 Goodbye グッドバイ
8 Temma Harbour 夢見る港
9 Knock Knock Who's There? しあわせの扉
10 Those Were The Days 悲しき天使

 
エンディング
アンコールは無く、ショーはラストの「悲しき天使」であっけなく終ったが、その終り方の演出に観客は驚かせられた。最後のコーラスの部分にさしかかると、舞台の後ろのホリゾンがせり上がっていくのである。何事が起ったかと思っていると、ホリゾンの後ろが全面ガラス貼りになっており、屋外の噴水とその奥のお祭り広場が間近に見えて、あたかもショーが終わって自分が屋外にワープしたかのような印象と共に曲のエンディングを迎える。